昭和48年卒同期会報告(横浜)
横浜道中膝栗毛
昭和48年卒ミニミニ同期会(横浜)
溝口雅子(昭和48年卒)
赤レンガ倉庫行きのバスはかなり混み合っていて歩いた方がよいとのことだったので、11名の集団はマリーンルージュの乗船場を目指して歩きだした。
周りの景色は横浜らしく、頭上には都市型ロープウェイが行き交うなど異空間を味わえる。
運河にかかる橋を渡り、クリスマスマーケットで人だかりしている赤レンガ倉庫を横目に、あと3名との待ち合わせ場所まで急ぐ。日曜日の夕方ということもあり人の多いのには驚く。
やっと14人全員が集まったのは、乗船チケット販売開始時間すれすれの16時半だった。
いざ乗船。その頃には辺りは暗くなり、2階の貸しきり席は再会を祝福する格好の場所となっていた。
イルミネーションまばゆい師走の横浜。
そう今回の同期会は横浜クルーズ船が舞台。
男性8名、女性6名を船内ではクリスマスバージョンの装飾が出迎え、対岸では港町に立ち並ぶビルや、ベイブリッジのあかりが楽しませてくれる。
ひとたびデッキに出てみれば、風と速度を体感し、時おり赤一色に統一されるあかりの演出を見逃すことなく堪能できる。
1時間半の港内1周はまたたく間だった。
前回の同期会でお元気だった八島氏が昨年8月に亡くなられたのを奥様からの返信のお葉書で知る。優しい笑顔が目に浮かぶ。思い出話で故人を偲んだ。
次の目的地まで健脚を競って歩く。途中自転車タクシーに乗る人もいた。
場所を変えての第2ラウンド。ロイヤルパーク70階の横浜みなとみらい夜景見放題。観覧車がやけに光って眩しい。ふとブルーライト横浜の歌がよぎる。
街の灯りがとてもきれいね横浜~。
赤、青、黄色のイルミネーションが別世界へ運んでくれる。
かつて教室で肩を並べていた学友が50年の時を越えて、グラス片手に横浜桜木町の70階で夜景バックに人生の収穫話をしている。
お仕事の話、最近訪れたネパールの話、週1で行くという登山の話、趣味のテニス、ゴルフの話、コロナエピソードと四方山話はとどまる所を知らない。
何せ年季が入っているんだから。
今年7月に股関節の手術をし、1週間で復帰、今回の幹事役を一手に引き受けお膳立てしてくれたK女史に感謝しつつ、皆この時間を大切に過ごした。
宿泊するホテルまでの足取りは皆ヨタヨタ。歩きすぎ?飲みすぎ?はたまたしゃべりすぎ?
16階でそれぞれ深い眠りにつく。
翌日は師走とは思えない程のぽかぽか陽気の中、横浜をとことん極める組、鎌倉組、やむなくお仕事組、単独行動組に分かれて行動した。
横浜組は、港の見える丘公園散策、中華街でのご馳走に舌鼓を打ち、お腹の底から満足した。
鎌倉組は、鶴岡八幡宮から高徳院、長谷寺を経て、市街地を縫って走る江ノ電を満喫し、スラムダンク聖地の鎌倉高校前駅まで行ってきた。
唱歌、七里が浜の磯伝いー稲村ケ崎名将の~を口ずさみながら。
土地勘のある皆様のおかげもあって心細い思いもせず、お天気もしっかり味方につけての2日間は、とに角よく歩き、2万5千歩余の横浜道中膝栗毛だった。
来年の舞台は宇都宮というウワサもチラホラ。新メンバー待ってまーす。
今回の参加者は(敬称略)伊藤久男、興津、亀山、絹村、佐藤英二、柴田光子、清水みち子、鈴木幸男、中川、平林、堀内、溝口、山下清美、若林でした。
令2023年12月3日~4日
ミニミニ同期会(昭和48年卒)於 横浜