静薬学友会会長挨拶

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ごあいさつ

一般社団法人静薬学友会 会長 安倍道治 (昭和46年卒)  

学友会員の皆様におかれましては、日頃学友会の活動に対して、ご理解とご支援をいただき厚くお礼申し上げます。

さて、静薬学友会は2018年に社団法人化をして6年目を迎えました。法人化して2年目が経とうとしたときに、思いもよらず新型コロナウイルスによるパンデミックの発生が起こり、地区活動を含む学友会活動もリモートでの会議開催となるなど活動が大きく制限されました。しかしながら、会員皆様のご協力により、学生代議員の学友会の意思決定への参画や寄附講座の開設による学生支援など、法人としての新たな実績も徐々に積みあがってきているところです。

法人化の目的は、単に同窓会としての活動にとどまるのではなく、県大薬学部や地域の医療機関などとの連携を通じて、人材育成や地域医療向上を支援することにより、県大薬学部の発展に少しでも寄与することであります。

ここでは、その具体的な検討状況についてご報告させていただきます。

法人化後、相当に時間をかけて静薬学友会の会員有志の方と相談させていただき、その結果、静岡県内を中心に薬局経営を行い、長年地域医療に貢献されている、わかくさ調剤薬局の代表である髙橋千惠子さん、彼女は学友会の副会長でもありますが、彼女と静薬学友会が協力して、2021年7月に、新規事業の受け皿となる組織として、「(株)SYGコーポレーション」を立ち上げました。

新会社設立にあたっては、私どもが地域とのかかわりが持てるツールは、薬学の知識であり、薬剤師資格であることから、具体的な事業展開をはかるにあたっては、その専門性を生かすとすれば、「薬局経営」が柱の一つになるのではないかと考えました。

しかしながら、静岡県内には、すでに十分な薬局があることから、新たな運営会社のもとで開設する薬局のコンセプトは、一つは、「拠点薬局となり、地域の薬局と連携しながら、ともに成長できる薬局」であり、二つ目は「在宅を含めた多職種連携による患者、家族への支援ができる薬局」であり、三つめは、「県立大学、医療機関などとの連携による人材育成(学生、卒業生)と薬物療法に関する共同研究が実施可能な薬局」とし、その実現を目指すことにしました。

そのような薬局の実現を念頭に具体的な開設時期、開設場所について検討を行っている状況の中で、今年の1月に静岡県立がんセンターが処方箋を全面的に発行することを明らかにし、薬局誘致にかかる公募を行うことになりました。SYGコーポレーションとしては、大変チャレンジングな課題ではありますが、応募することを決断し、審査の結果、幸いにも私どもの主張が評価され、第一位の優先交渉権をいただくことができました。あくまで、交渉権を確保したまでのことですので、今後、実現に至るまでには、契約書締結のほか、必要な人材や設備などの初期費用の確保など解決すべき課題が山積しています。

学友会としましては、この事業を実現するため、引き続き全力で支援する所存ですので、会員の皆様におかれましては、この新たな取組に対してもご理解とご支援をお願い申しあげる次第です。

令和5年10月1日                 

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